この数年、不登校生が急激に増加しています。最新のデータでは、不登校生(小中高の合計)は前年比で5.5万人ほど増えて約41万人と、過去最大になっています(文科省調査2024)。 子どもたちが自分に合った将来を選択する機会が生まれるのであれば、不登校生は一概に「悪い」ことではありません。しかし問題は、いま国内において、不登校生に「進路を考える機会」を提供する体制が整っていないことです。 そもそも不登校生のうち、約4割は公的機関や民間支援につながれておらず(文科省調査2024)、国内では公教育から外れた途端に、自分の適性や特性に合った個別の進路支援を受ける機会が減ってしまいます。 不登校生が急増する中でこの状況が続いた場合、危惧されるのは未就学・未就労の状況が長期化する若者が大幅に増えることです。 過去の調査(奈良教育研究所2013)では、不登校の生徒の持つ特性や適正をアセスメントして個別に進路の選択肢を提供することで、自尊感情の向上や進路の自己決定など前向きな変化が起きると指摘されています。今後も不登校生の増加が見込まれる今こそ、個別の進路支援を届ける支援モデルの拡大が求められているのではないかと考えます。 そこで本事業では、過去最大のペースで急増する不登校生に対して、個別の適性や特性に合った「多様な進路の選択」を支援する事業に資金的・非資金的支援を行います。 休眠預金活用事業として、株式会社キズキとREADYFOR株式会社が資金分配団体(FDO)となり、資金的支援および非資金的支援(伴走支援)を提供します。 | |
申請期限 | 2025年6月9日 |
対象地域 | 全国 |
対象団体 | 中学生・高校生年代を対象とした不登校・長期欠席の生徒への支援*を2年以上行う団体 *学習支援、進学支援・就労支援、居場所提供、カウンセリング・相談等 |
対象活動 | 子ども及び若者の支援に係る活動 1 経済的困窮など、家庭内に課題を抱える子どもの支援 2 日常生活や成長に困難を抱える子どもと若者の育成支援 期待する活動概要 過去最大のペースで急増する不登校生に対して、個別の適性や特性に合った「多様な進路の選択」を支援する取り組み。 本事業期間中に想定する活動は以下の通り。 【主な活動内容】 ・対象者の適性・特性のアセスメントに基づく、個別の進路情報や相談支援の提供 ・対象者の進路選択に資する学習支援・居場所支援・体験機会(イベント、大学見学など)等の提供 ・地域のニーズ調査・分析を踏まえた、現在支援を受けられていない対象者へのアウトリーチ活動 ・地域の外部機関や関連団体との連携 ・不登校生への進路支援をできる人材の育成や団体基盤の強化 ※詳細は公募要領内に記載されている要件を参照ください |
助成金額 | 総額:3000~3800 万円程度を想定 採択予定実行団体数 5 団体 |
問合わせ先 | 株式会社キズキkizuki READYFOR株式会社 |
下記サイト内に問い合わせフォームあり | |
URL | https://fund.readyfor.jp/d_deposits/24_kzk |