高木基金 第22期(2023年度)国内向け助成
(申請期限:2023年 5月 10日)

 高木基金は、2000 年 12 月に日比谷公会堂で開催された「高木仁三郎さんを偲ぶ会」で
発足し、2001 年度から「市民科学」を志す個人やグループへの調査研究活動への助成を行っ
てきました。2022 年 12 月までの助成件数は 443 件、助成の累計金額は 2 億 3,500 万円を
越えました。
 助成研究のテーマは、核・原子力に関わるもの、化学物質による環境汚染、健康被害、
大規模開発事業による自然破壊の問題など、多岐にわたります。過去の助成事例について
は、高木基金のウェブサイトやニュースレター「高木基金だより」などでご確認ください。
申請期限2023年 5月 10日
対象地域全国
対象団体・グループ・団体での応募の場合、法人格の制限はありません。任意団体や一般の市民グループも助成の対象となります。
・大学や研究機関などに所属し、科学研究費などの獲得が可能な方からの応募も受け付けますが、選考に際しては、そのような研究費の獲得が難しい課題・応募者を優先します。
・2021 年度までは、「若手研究支援枠」を別に設定していましたが、今回の募集では、若手研究者の助成応募も一括して受け付けます。
対象活動・近年、「市民科学」という言葉は幅広い意味で使われており、市民参加による環境・社会調査などを一般的に「市民科学」と称することもあるようですが、高木基金の考える「市民科学」は、より明確な問題意識に基づいています。すなわち、高木基金は、現代の科学技術や公共政策が、市民社会や地球環境の脅威となっているような問題について、不安を抱える市民の立場にたち、行政や企業のあり方などを批判的に検証することを通じて、問題の解明を試み、解決への道筋を探るような取り組みを「市民科学」と位置づけ、この考え方に沿う調査研究を助成対象とします。

・特に現代の科学技術や公共政策の選択が、限られた地球資源の浪費・喪失や気候危機、汚染物質の排出などにより、将来の世代に大きな負担をもたらすという世代間倫理の視点を重視します。

・「市民科学」の考え方に基づくものであれば、調査研究のテーマは限定しません。

・助成選考においては、今回応募の調査研究に限らず、将来にわたり、「市民科学」を実践していこうとする意欲と姿勢を重視します。

・『市民科学者として生きる』(岩波新書)などの著作を読み、高木仁三郎の目指した「市民科学」への理解を深めた上で応募してください。過去の助成実績についても、高木基金のウェブサイトに掲載していますので参考にしてください。
助成金額助成予算の総額は 800 万円とします。

一般
高木基金にはじめて応募する、あるいは高木基金から過去に 1 回、助成を受けた実績のある個人・グループ
上限金額100 万円

継続
高木基金から 2 回以上の助成を受けた実績のある個人・グループ
上限金額50 万円
問合わせ先認定NPO法人 高木仁三郎市民科学基金
MAILinfo★takagifund.org [★を@に変えてください]
URLhttp://www.takagifund.org/apply/index.html