笹川保健財団 2025年度ハンセン病対策 助成事業 (2025年9月開始プロジェクト)
(申請期限:2025年4月11日)

笹川保健財団はハンセン病問題のない世界、すなわちハンセン病を経験したことで苦しむ人々がいなくなる社会の実現のため、以下の3つの目標達成のために活動を行なっています。
1. 病気による負荷をなくす
2. 偏見・差別をなくす
3. 歴史を保存する
当財団は、これらの目標実現のため、活動を行う団体を支援します。
以下の募集要項を確認の上、ご応募ください。申請受付期間は、プロジェクト開始日によって異なりますのでご注意ください。
申請期限2025年4月11日
対象地域全国
対象団体非営利団体(教育機関、研究機関を含む)
*個人、または営利団体からの申請は受け付けていません。
対象活動A. ハンセン病制圧
ハンセン病の早期発見・早期治療や持続的かつ適切な医療サービスの提供を可能とする活動を支援します。ただし、本活動については、2025年度はWHOを通した各国ハンセン病プログラムへの支援を中心として行うため、助成募集は行いません。

B. 偏見・差別の撤廃
ハンセン病問題解決の中核となる当事者団体が、社会で確固たる基盤を築き持続的に発展するための組織基盤強化や団体間ネットワーク強化、当事者のエンパワメント、また、ハンセン病の正しい知識を普及し、偏見・差別を撤廃するための活動を支援します。
・ハンセン病当事者団体の基盤強化、団体間ネットワーク強化
・当事者のエンパワメント(社会活動参加促進、能力強化、経済基盤の確立、政策立案過程への参加など)に資する活動
・ハンセン病回復者の子女の教育支援
・ハンセン病問題への理解を深めてもらうための主要アクターに対する啓発・ネットワーク構築および関連分野における調査研究
※ハンセン病当事者のヤングリーダー育成を目指す「Sasakawa Leprosy Initiative Young Scholar Program」については、こちらのページをご覧ください。
重点国:新規診断患者数が1,000人以上、または10,000人あたりの発症率が1以上の国。または、ハンセン病による偏見・差別の問題が色濃く残る国

C. ハンセン病歴史保存
ハンセン病の歴史には、その治療やケア、偏見を伴う病や障害を患う人々の地域社会への統合、人権保護の重要性など、次世代に伝えるべき多くの教訓が含まれています。笹川保健財団では、ハンセン病の医療史のみならず、その社会的影響、特に、ハンセン病を経験した方々に光を当てた歴史保存活動を支援します。とりわけ、偏見や差別に直面しながらも、尊厳ある人生を生き抜かれた人間としての強さに焦点を当てた歴史保存活動を歓迎します。
・証言や歴史史料の収集:ライフストーリーや歴史史料の収集
・歴史史料の保存:史料のアーカイブでの保管、デジタル化、オンラインデータベース等を通じて、次世代のために保存する。ハンセン病を取り巻く問題を現代社会に伝えるウェブコンテンツの作成
・歴史保存のための人材育成:歴史保存の必要性を認識しているが、ノウハウと専門知識が不足しているという団体へのトレーニングの提供。史料の調査・収集を促進するためのネットワーク形成や人材育成
・歴史保存活動の輪を拡大するための啓発やアドボカシー:ハンセン病以外の分野における潜在的なパートナー(研究者、アーキビスト、政府機関など)を感化する活動を実施し、史料の調査・収集を促進する
・研究:史料に価値を与え、ハンセン病の歴史や遺産に関する知識を保存し、普及させるためのより良い政策や実行を導く研究の実施(申請者は、研究結果がどのように使われるのかと、その期待される成果を示してください。)
重点国:ハンセン病の歴史保存において、他の国々のモデルとなりうる活動や、専門的知識や経験の他国への移転に貢献する活動を行っている国
助成金額プロジェクトの内容や性質により支援額は異なります。
(参考:2022年の平均支援額はUSD 10,000 – 30,000)
(参考:2023年の平均支援額はUSD 20,000 – 40,000)
(参考:2024年の平均支援額はUSD 20,000 – 40,000)
問合わせ先お問い合わせフォーム https://www.shf.or.jp/contact/
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URLhttps://www.shf.or.jp/information/24292