喫煙等に関する独創性が高く学術上の意義が大きい科学調査研究を対象とします。 (昨今市場で急速に普及している加熱式たばこ製品、およびニコチン・ニコチン受容体等に関する研究を含みます。) | |
申請期限 | 2025年10月31日 |
対象地域 | 全国 |
対象団体 | 大学、研究所および病院等に所属する専任の研究者 |
対象活動 | 2025年度 特定研究テーマ 研究助成について テーマ 中性脂肪蓄積型心血管病の病態解明と喫煙の影響に関する統合的研究 背景と目的 心血管病 (Cardiovascular diseases, CVDs)は、コレステロール低下療法や様々な血行再建術の臨床応用にも関わらず世界の死因の第1位である。近年、コレステロールではなく中性脂肪(TG)が心血管細胞に蓄積する病態、中性脂肪蓄積型心血管病(中性脂肪蓄積心筋血管症TGCVや腹部大動脈瘤等)が本邦において報告された。診断法が確立され特異的治療法の開発が現在、進められている。 一方、喫煙やニコチンはCVDsの発症因子、増悪因子としてよく知られている。中性脂肪蓄積型心血管病の類縁疾患である脂肪性肝疾患においては、喫煙が肝細胞内脂肪蓄積や細胞障害を来すことが報告されている。 本特定研究では、中性脂肪蓄積型心血管病の病態解明と喫煙がその発症・進展に与える影響について、心臓、血管(脳血管、末梢血管含む)、腎臓、肝臓等臓器横断的かつ基礎・病理・臨床から多面的にアプローチすることによって統合的に明らかにする。本テーマの完遂によりCVDsの予防、治療に関する新たなパラダイムが創出され、世界の健康問題に貢献することが期待される。 主要研究項目 ・中性脂肪蓄積型心血管病の病態解明と喫煙が与える影響に関する研究 ・喫煙と腹部大動脈瘤に関する研究 ・慢性腎臓病、喫煙が中性脂肪蓄積型心血管病に及ぼす影響に関する研究 ・中性脂肪蓄積型心血管病と喫煙との関係に関する病理学的研究 ・炎症、喫煙と中性脂肪蓄積型心血管病に関するバイオマーカー研究 ・喫煙・中性脂肪蓄積型心血管病と脂肪性肝疾患に関する研究 ・中性脂肪蓄積型心血管病と脳血管障害との関連に関する研究 ・中性脂肪と喫煙が心筋代謝、心筋障害に与える影響に関する研究 ・中性脂肪蓄積型心血管病に対する低分子化合物による治療法に関する研究 |
助成金額 | 1課題当たり 200万円/年 (助成3年目以降は150万円~350万円/年) 募集課題数 : 6課題程度 |
問合わせ先 | 公益財団法人 喫煙科学研究財団事務局 |
office@srf.or.jp | |
URL | https://www.srf.or.jp/project/research_t.html#app1 |