近年の自然・社会環境下で複雑化する諸問題に対して総合的な視野からの対処・解決が求められており、学問分野を超えた多様な研究者グループによる分野横断/融合研究が一層重要になってきています。本研究助成では、財団が策定する特定テーマに対して、幅広い分野の研究者グループにより様々な視点・問題意識から提案される分野横断/融合研究を助成します。 | |
申請期限 | 2024年 10月 31日 |
対象地域 | 全国 |
対象団体 | 我が国の大学等の研究機関(営利企業を除く)に所属する常勤の研究者であり、共同で研究を行う研究グループの代表者 (1) 申請代表者は、日本国内の大学・大学院、高等専門学校、公的研究機関等に所属する常勤の研究者であり、共同で研究を行う研究者グループの代表者とします。新規申請が採択された申請代表者は研究代表者として、研究計画の推進、助成期間中及び終了時に必要となる各種申請・報告、助成金の管理等について責任を持って行っていただきます。 (2) 共同研究者として、専門的な研究者のみならず、行政機関・民間の実践に関わる専門家も参加できます。 |
対象活動 | 2025 年度特定テーマ ①豊かな地域居住環境を保つための持続的経営に向けたシナリオ構築 少子高齢化が進む日本の地域社会が豊かな居住環境を実現していくためには、高経年化する社会基盤、膨大な建築ストック等を地域社会の資源として活用するシナリオが不可欠である。自然科学、人文・社会科学等の専門家に加え、実践に関わる方々の参加も得たグループによる実現可能なシナリオを提案する研究。 ②カーボンニュートラルな社会の早期実現に資する研究 都市や住環境の新しい脱炭素技術や、社会や建築物・資材などの供給システムの急激な転換を促す社会的な取り組みなど、カーボンニュートラルな社会の早期実現に貢献する研究。 ③想定外事象から素早く立ち直るための研究 想定外の自然災害、感染症拡大、事故などの発生時に、工学・理学および社会科学等の知見を総合的に活用し、想定外事象を乗り越えられるレジリエントな社会作りに貢献する研究。 ④インクルーシブな町づくりに関する研究 障害者等も包摂(インクルード)する暮らしやすい町を作るための、建物や交通システムのようなハードの側面とそこに住む人間のあり方といったソフトの側面の双方からの研究。 ⑤少子高齢社会において建設生産性向上をめざす研究 少子高齢化が加速するわが国において建設産業をどのように維持してゆくのかを、建設需要予測、建設労働人口の推移、女性の参画、自動化、国際化等の視点に立って分析、提案する研究。 ⑥人口減少に伴う建設業の問題解決のための制度と合意に関する研究 人口減少が必至の状況にある日本が、30 年後に直面すると予想される建設分野に関連する社会問題(建設産業を境界条件としたカーボンニュートラル実施時の影響、新築・RN・資機材・工法・法規制 etc.)を一つ取り上げ、その問題の対策となりうる技術・制度・法律の実現を目指す研究。 |
助成金額 | 1件2,000万円を上限とし、2025年度採択予定額は総額4,500万円とする。 *2024年度採択実績 (新規)申請11件 採択2件 (継続)申請2件 採択2件 |
問合わせ先 | 公益財団法人 鹿島学術振興財団 |
URL | https://www.kajima-f.or.jp/grant-projects/research-grants-on-specific-themes/ |