阪神淡路大震災の際、全国各地から大勢の砂防関係者が、ボランティアとして被災地に駆けつけ、土石流、地すべり、がけ崩れなどの土砂災害危険個所の安全点検、地震で痛んだ砂防施設の機能評価など、自発的にボランティア活動を展開した。その結果は、ただちに土砂災害対策に生かされ、被災者や地元関係者から高く評価された。と、同時にこの活動をきっかけに、砂防ボランティア団体が全国各地に誕生した。そのメンバーの多くは、現役時代に、土砂災害防止に係わる業務に携わっており、その培った技術や経験が、ボランティア活動を通じて地域社会に還元されることに、生き甲斐を感じている。これから迎える高齢化社会における個人の生き方のモデルを提示している、と言える。 砂防ボランティアの活動は、(1)土砂災害被災地への支援活動、(2)自分の住む地域の土砂災害危険個所の平時における点検、などボランティア活動を行いながら、土砂災害に強いまちづくりを、地域の若い人たちと一緒になって考え、取り組んでいくことを、主なねらいとしている。砂防ボランティアの活動は、今後ますます社会的な意義が注目されることになる。 「砂防ボランティア基金」は、砂防ボランティアの活動に対する助成事業等を行うことにより、安全で健やかなそして生き甲斐のある地域社会づくりに寄与することを目的として設立するものである。 | |
申請期限 | 2024年 3月 31日 |
対象地域 | 全国 |
対象団体 | 砂防ボランティア活動を実施する団体又は個人(個人については砂防ボランティア活動を実施する団体と連携して活動を実施すること) |
対象活動 | 応募資格を有する者が行う以下の土砂災害防止に貢献する活動に関し助成を行う。ただし、助成対象事業ごとに申請すること。 (1)砂防ボランティア活動を実施する団体又は個人が土砂災害被災地域において実施するボランティア活動 (2)砂防ボランティア活動を実施する団体又は個人が実施する模範的な研究会、講習会等 (3)特別枠 ①小・中学生を対象とした防災教育の教材づくり等 ②広報を目的とした過去の砂防ボランティア活動資料の整理(ホームページ作成費用を含むことができる) ただし、令和4から6年度を予定しているが、1団体1回限りの助成とし、予定金額を超え次第終了する。 |
助成金額 | |
問合わせ先 | 一般財団法人 砂防フロンティア整備推進機構 企画調査部 |
kikaku_shomu@sff.or.jp | |
URL | https://www.sff.or.jp/volunteerkikin/guide_r06/ |