デロイト トーマツ ウェルビーイング財団 B助成プログラム枠
(申請期限:2023年6月30日)

 現代の日本社会では、障がいや病気、性的マイノリティなど、心身の特徴による特別な配慮の必要性がある子どもや、貧困、虐待など、周りの環境による特別な配慮の必要性がある子どもなど、様々な配慮が必要な子どもがいます。また、それぞれの子どもが抱える課題や、子どもを取り巻く課題も多岐にわたっています。
 特に教育課題については、学校外教育(塾・習い事)の重要性が高まってきていますが、家庭の事情により、費用負担が大きく、利用が困難な状況も発生しています。
 教育・生活支援に関しては、国や地方自治体、民間団体によって様々な対策が講じられていますが、支援が不足している状況にあります。
 子どもにまつわる課題が多岐に渡るなか、子どもの生活を支える「保護者」、教育を提供する「学校」、学校外教育を提供する「塾」や生活・学習の支援者としての「NPO」、政策・制度のもとに対応をする「企業」の層がそれぞれ独立する形で構成されています。
 各セクターが独立していることにより、各々が連携しにくい環境となり、他のセクターの活動に対し関心が薄れていたり、担当セクターに任せっきりの状況に繋がっています。
 しかし、各セクターが独自に活動するだけでは、多様化・複雑化する子どもたちの課題を解決することは困難であり、各セクターが連携し、多層的に子どもたちを応援する構造が必要だと考えます。
 そこで、DTWBは、子ども教育分野のプロフェッショナルであるKUMONと協力し、子どもの教育・生活の課題に対し、「つながり、つなげ、教育インフラを太くする」をコンセプトに、長期的に「教育インフラを太く且つ多層化する」ことに挑戦していきます。 
 本助成プログラムは、子どもの「食事」と「学習」を同時に支援することで、困難を抱える子どもがより良く生きるための活動を応援します。そのため、子どもたちに「食事」を提供しているこども食堂と、子どもたちへの「学習」支援を行う無料塾等を対象に支援を実施します。
 今回の公募では、こども食堂等を運営する団体に対して、公文式学習※の指導ノウハウや教材等を得るための助成金を提供する「A助成プログラム枠:小中学生向け こども食堂+学習支援機能」と、無料塾等、子どもの学力向上を支援する団体に対して、学習支援・食事支援を行うための助成金を提供する「B助成プログラム枠:中高生~20歳向け 無料塾+食事支援機能」の2種類の枠を設けています。
 A助成プログラム(※支援対象は関東圏)においては、昨年6月よりこども食堂向けの学習支援機能強化の実証実験を共同で実施してきたKUMONの全面協力のもと、KUMONの教育プログラムを活用した学習支援プログラムを展開する他、本年3月末にDTWB内に設立した「KUMON学び基金」から奨学助成金の一部を充当します。
 B助成プログラムにおいては、無料塾等の運営にあたりKUMONとの連携を希望する場合は協議の場を設定する他、昨年DTWB内に設立した「後藤永田松本基金」から奨学助成金の一部を充当します。
 A助成プログラムとB助成プログラムとあわせて一つの取り組みであり、両プログラムによって小学生から高校生まで途切れなく支援する体制を構築することを目指します。
申請期限2023年6月30日
対象地域全国
対象団体日本国内に法人格、拠点を持つ団体。
対象活動無料塾等、こどもの学力向上を支援する団体に対して、食事支援を行うための助成金(中高生~20歳向け無料塾等+食事支援機能)

(1) 事業目的
無料塾等を運営している団体に「食べる」機能を追加することで、経済的な理由などにより困難を抱える子どもがより良く生きるための環境づくりをサポートすること

(2) 支援対象
全国の無料塾等
助成金額助成金:300万円(1団体あたりの助成金額上限は100万円)
採択件数:3~6団体程度(※1団体1申請に限る)
助成期間:2023年9月14日~2024年5月31日(1期)(※翌期以降も申請により最大3期連続で助成を受け得る)
その他:デロイト トーマツ グループが団体の活動を推進するための支援を提供
※無料塾等の運営にあたりKUMONとの連携を希望する場合は協議の場を設定
問合わせ先デロイト トーマツ ウェルビーイング財団 事務局
MAILdtwb_pmo@tohmatsu.co.jp
URLhttps://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/dtwb/live-well-private-education-fund.html#